
アリ類は膜翅目アリ科に属する昆虫の総称で、陸上動物の中では最も繁栄している群の一つである。世界で約9000種、日本では260種ほどが知られている。アリ類は社会性昆虫であり、女王を中心に雄、兵蟻、職蟻の階級分化がみられ、コロニーと呼ばれる繁殖集団を形成する。1つのコロニーは数千から数万匹から形成される。アリ類のほとんどが咬性であるが、ハチに近縁の種であるため毒針で刺す種もおり、種類によっては人命に関わる被害を及ぼすものもいる。近年、人間の移動に付帯して分布を拡大しており、多くの外来種が日本へ侵入し定着している。その代表種としてアルゼンチンアリなどが挙げられる。また、アリ類は6月下旬から9月にかけて翅を持った雄雌が結婚飛行を行なうため、多くの翅アリが燈火に群がり、屋内に侵入して不快害虫となることがある。